声母・韻母の練習法 ― ピンインを口の動きで覚える
ピンインを読めるようになっても、実際に口が動かなければ会話では使えません。四声の形をつかんだら、次は声母と韻母を分けて練習し、音を口の動きとして覚える段階です。
音節を分解して考える
中国語の音節は、多くの場合「声母+韻母+声調」でできています。たとえば 妈(mā) は声母 m と韻母 a、学(xué) は声母 x と韻母 üe です。発音があいまいなときは、いきなり単語で練習せず、音節を分けて確認します。
| ペア | 日本語話者の注意点 |
|---|---|
| b / p | p は息を強く出す。有気音を日本語の「パ行」だけで処理しない。 |
| d / t | t は紙が動くくらい息を出す。d は短く止める。 |
| zh / ch / sh | 舌先を上に反らせる。日本語の「チ・シ」に寄せすぎない。 |
| j / q / x | 舌を前寄りに置く。そり舌音と混ぜない。 |
5分でできる練習
- b / p など、1つの対立だけ選ぶ。
- 子音だけ確認し、次に母音を足す。
- 口の形が安定してから声調を乗せる。
- 録音して、ネイティブ音声と違う部分を1つだけ直す。
練習語は 吃(chī)、七(qī)、西(xī)、知(zhī)、子(zǐ)、次(cì) などが使いやすいです。
1週間の回し方
毎日すべてを練習する必要はありません。月・木は b/p と d/t、火・金は zh/ch/sh と j/q/x、水・土は -n/-ng と ü/u のように、二つの対立だけ選びます。日曜は一週間に録音した語を聞き返し、次週に残す対立を一つ決めます。
同じ対立でも、第一声だけで終えず、第四声や二音節の語を混ぜます。たとえば qī が言えても 去(qù)で崩れるなら、子音ではなく声調とつながりの問題かもしれません。音節を分けてから、また語へ戻ります。
録音の見方
録音を聞くときは、音全体の印象を採点しません。pの直後に息が聞こえるか、-ngの最後が鼻に残るか、第三声が低くなったかのどれか一つを選びます。お手本と自分の音を交互に一回ずつ再生すると、連続再生より違いを見つけやすくなります。
自分の声が普段と違って聞こえるのは自然です。目的はきれいな録音を残すことではなく、次の一回で変える口の動きを決めることです。録音練習の組み立て方はシャドーイングと録音も参照してください。
ローマ字読みから離れる
日本語話者はピンインをローマ字の延長で読んでしまいがちです。しかし q は「ク」ではなく、x も英語の x ではありません。ピンインは中国語専用の発音記号として扱いましょう。基礎が不安なら、先にピンイン入門を確認してください。
まとめ
- 声母と韻母は、文字ではなく口の動きとして覚える。
- 似た音をペアで練習すると違いが見えやすい。
- 1日5分でも録音して直すと、発音の精度は大きく上がる。