中国語語彙学習ガイド・はじめに ― この本の使い方と到達目標

HSK Study Notes Editorial Team ·

このガイドは、中国語の単語を少しずつ覚えているのに、会話や聴解で活かせない初級〜初中級の日本語話者のための教材です。目標は単語数を競うことではありません。自分に必要な語を、見て分かる・聞いて分かる・短い文で言える状態へ移すことです。

この本が扱うこと・扱わないこと

本書は、単語の選び方、覚え方、語の組み合わせ、聞き取り、復習を扱います。発音の体系、文法全体、HSKの全出題範囲は別の教材で補ってください。ただし、単語を使うために必要な発音・文法は、各章の例文の中で最小限に扱います。

想定する読者

  • ピンインを読める、または学び始めている人
  • 単語帳を使ったことはあるが、復習が続かない人
  • 旅行・仕事・留学・HSKなど、自分の目的に合わせて語彙を増やしたい人

中国語を初めて学ぶ人は、第1章の前にピンイン入門を読み、音を確認できる環境を用意してください。

到達目標

時期できるようにすること
30日生活に近い90〜150語を、音・意味・短い文で復習できる
90日300〜500語を、自分の予定・好み・困りごとに関する発話で使える
その後新しく調べた語を、自分でカード化し、忘れた語を復習計画へ戻せる

ここでいう「使える」は、完璧な作文ができることではありません。相手に伝わる短い文を、自分で取り出せることです。

読む順番

第1〜3章で、単語を保存し復習する仕組みを作ります。第4〜6章で、二字語・コロケーション・似た語を通じ、語を自然なかたまりにします。第7〜9章では生活場面、音、字形を結びます。数字・量詞の実践編を経て、最後のワークブックで自分の語彙を点検します。

一度に読了する必要はありません。新語が多すぎて苦しいと感じたら、第1章とワークブックだけを一週間繰り返してください。

この本で使う用語

  • 新語:まだ自力で音・意味・使い方を出せない語。
  • かたまり:一緒に使われる二語以上の表現。例:解决问题。
  • 想起:答えを見ずに、記憶から音や語を取り出すこと。
  • 復習束:翌日または数日後に見直す、新語・苦手語の集まり。

用語はこの意味で一貫して使います。より詳しい索引は用語・例文索引にまとめています。

学習記録は一行でよい

毎日の最後に、次の三つだけを記録してください。

新語:5語
出なかった語:预约、觉得
明日言う文:我还没决定。

記録の目的は、努力量を評価することではありません。明日どこから始めるかを自分に渡すことです。