二字語のしくみで増やす中国語単語 ― 語の家族と組み立て方

HSK Study Notes Editorial Team ·

中国語の単語は二字でできているものが多く、漢字を一字ずつ孤立して覚えるより、繰り返し出る語の家族として見ると増え方が変わります。ただし、二字の意味を機械的に足せばよいわけではありません。辞書と例文で確かめたうえで、つながりを記憶の手がかりにします。

よくある二字語のパターン

動作+対象

前の字が動作、後ろの字がその対象になっている形です。

単語ピンイン意味
学习xuéxí学ぶ
吃饭chīfàn食事をする
上课shàngkè授業に出る
看病kànbìng診察を受ける・病人を診る

吃饭 は字面どおり「ご飯を食べる」ですが、あいさつの 吃饭了吗? は「食事をした?」という日常の声かけにもなります。かたまりごと覚えましょう。

修飾する字+中心となる字

前の字が、後ろの字の種類や性質を限定します。电脑(diànnǎo)「コンピューター」、电话(diànhuà)「電話」、电影(diànyǐng)「映画」は、いずれも 电 が「電気に関わる」方向を作っています。

語の家族意味覚えるフック
电车(diànchē)電車电+車
电梯(diàntī)エレベーター电+梯子
电影(diànyǐng)映画「電気の影」からできた語

一字を日本語の一語に固定しすぎず、「この字が入ると電気・電子の分野に寄りやすい」と捉えるのが安全です。

並んだ二つの概念

大小(dàxiǎo)「大きさ」、多少(duōshao)「どれくらい」、买卖(mǎimai)「売買・商売」のように、近い概念や対になる概念が並ぶ語もあります。二字を片方ずつ別のカードにするより、対として音と意味を覚えると混同しにくくなります。

一字から三語だけ広げる

ある字を覚えたら、同じ字を含む高頻度語を三つだけ足してみましょう。増やしすぎないことが大切です。

核となる字まず広げる語文の例
(xué)学生、学校、学习我在学校学习中文。
(gōng)工作、公司、工具我在一家公司工作。
(jī)手机、飞机、电脑(※机は機械の意味を含む)我的手机不见了。

同じ字でも、意味や発音が変わる例があります。たとえば 行 は xíng「よい・行く」と háng「業界」があります。「同じ字だから同じ音」と決めつけず、単語単位でピンインを確認する原則は守ってください。

部首と語の家族を組み合わせる

字形のパーツは意味の方向を、語の家族は使われる場面を教えてくれます。例えば 氵を含む (xǐ)「洗う」に、洗手(xǐshǒu)「手を洗う」、洗澡(xǐzǎo)「入浴する」をつなげる。字形から水の動作を思い出し、二字語から実際の使い方を思い出せます。

部首を使うときの注意や、似た字の見分け方は部首・パーツで覚える中国語単語を参照してください。

まとめ

  • 二字語は、動作+対象、修飾+中心語、対になる概念などの形で観察する。
  • 一字から広げるのは高頻度の三語までにし、必ず単語ごとの音と例文を確認する。
  • 語の構造は答えを当てる道具ではなく、覚え直すためのフックとして使う。