中国語語彙の復習運用 ― 学習ログ・週次レビュー・月次テストの作り方

HSK Study Notes Editorial Team ·

語彙学習が崩れる最大の理由は、新語が多すぎることよりも、「次に何を見直すか」が残っていないことです。この章では、カードアプリでも紙でも使える復習運用を作ります。必要なのは精密な記録ではなく、明日の自分が迷わず始められる一行です。

毎日の学習ログ

学習の終わりに、次の四項目だけを書きます。

新語:预约、解决、方便
今日の文:可以改时间吗?
止まった語:预约(O)、改时间(C)
明日の束:预约、改时间、觉得

Oは音、Cはコロケーションの誤答です。印は「できなかった」ことを責めるためでなく、翌日の問題形式を決めるために使います。预约にOが付いたなら文字から音を、改时间にCが付いたなら「時間を__」の空所を作ります。

15分の平日ルーティン

時間内容判断基準
5分昨日の復習束音・意味・かたまりを声に出す
4分三日前の語日本語または場面から中国語を出す
4分新語3〜5語音声、かたまり、短文を一つずつ残す
2分自作文と記録今日の一文を録音し、明日の束を決める

復習が15分で収まらない日は、新語を入れません。古い語を減らすのではなく、三日前・一週間前の束を小さくして、今日迷った語を優先します。

週次レビュー:十語だけを深く確認する

週末は新語を増やさず、今週の十語を混ぜて確認します。単語の順番を覚えないよう、カードをシャッフルします。

  1. 中国語を見て音と核となる意味を言う。
  2. 音を聞いて意味を言う。
  3. 日本語の用件から中国語のかたまりを言う。
  4. 五語を使い、あなたの予定や感想を三文で言う。
状態次週の扱い
Rだけ:見れば分かる音声と例文を加え、翌日に再会
R・L:聞けば分かる場面→中国語の問題にする
R・L・S:自分で言える一週間後ではなく二週間後に確認

Sは「一度正しく言えた」ではありません。主語、時間、目的語のいずれかを替えても言えた状態です。

月次テスト:語数ではなく取り出し方を測る

月末には、今月の語から二十語を選びます。辞書を閉じ、次の配点で自己採点します。

項目配点
音と意味1点方便 fāngbiàn を言える
自然なかたまり2点解决问题 と言える
場面への返答3点「まだ決めていない」に 我还没决定。
自分の文3点我觉得这个时间很方便。

点が低い語を「苦手単語」と一括りにしません。音なら音声カード、組み合わせなら空所、場面なら用件カードに作り直します。同じ単語でも、止まる場所によって次の学習は違います。

HSK語彙を復習キューへ入れる

HSKの単語リストは上から暗記する表ではありません。今の級から五語を選び、次の表を埋めます。

かたまり自分の文
选择xuǎnzé选择时间我想选择下午。S
预约yùyuē预约医生我想预约医生。O
解决jiějué解决问题这个办法能解决问题。C

OとCが付いた語だけを翌日の束に入れます。級別ページで「見た」ことと、会話で「出せる」ことを分けるこの運用が、HSK語彙を長期記憶へつなげます。

学習が空いた日の再開手順

一週間空いたときに、全カードを取り戻そうとしないでください。次の三つだけを行います。

  1. 最後の学習ログから五語を選ぶ。
  2. 各語の音を聞き、かたまりを一つ言う。
  3. そのうち二語で、今日の事実を一文ずつ言う。

再開日に新語を入れないことが重要です。復習の束を小さくし、翌日にも開ける状態で終えると、空白を失敗にしない学習計画になります。

まとめ

  • 毎日は「明日の束」を一行で残す。
  • 週末は十語だけを、音・場面・自作文の順に確認する。
  • 月末は点数ではなく誤答の種類で次のカードを作り直す。
  • HSKリストはR・L・Sの到達表として使い、Sでない語だけを復習キューへ戻す。